新宿駅で寸借詐欺っぽいものが流行っている?

正確には寸借詐欺ではなく、単に「どこそこに行きたいんだが、お金が足りない。金をくれ。」と言ってきます。丁重にお断りしましょう。ヒマなら交番に連れて行って、お金を借りるのを手伝ってあげるのもいいかも知れません。功徳を積む意味でお金を渡しちゃうのもアリ。

先日起こった事

JR東口の売り場で切符を買って、改札口に向かおうとしていたら、じいさんが話しかけてくる。
じいさん: あのー、ちょっとお聞きしたいんですが…
俺: はあ…
じ: あのですね、藤沢に行きたいんですよ。東海道線の。
俺: 藤沢ぁ?(神奈川の方だったよなぁと、料金表を眺める。この時点では乗車ホームを尋ねられてるんだと思ってる。)山手線で…
じ: いや、あの、行き方は分かってるんですけど…
俺: !
--じじい、おもむろに手の平を差し出す。その上には300〜400円の小銭が乗っかっている。
じ: 藤沢に行きたいんですけど、お金が足りないんです。お聞きしたいのは、申し訳ないんですがお金を----

俺:    *      *
  *  無理です  +
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    * 

詐欺じゃないんじゃね?

これだけだと、大都会のターミナル駅で困っている老人を無碍にする人情の薄い都会人の図、ってな感じに見えない事も無いけど--実際そうである可能性もあるが--俺が即座に断ったのには理由があって…、以前にも全く同じ体験をしてたのである。んで、その時はやられちゃいました。
その時の相手は白髪のばあさんであった。場所は西口、切符を買って釣り銭を財布に入れようと手に握った瞬間に話しかけてきた。そのタイミングが絶妙で、俺は色々な疑念やら対案やらが頭をよぎったものの、操られるように彼女の手の平に500円玉を落としてしまった。刹那、光の速さでその金を券売機に投入するばあさんを見て「ああ、俺は今、騙されたんだな…」と悟った。まあ、アレだよ、どんなことでもやってみて、損をしたって、少し経験値が上がって、抵抗力が高まると。

考えた事

この手口で特徴的なのは、まず、やってる人が見た目弱々しい老人である事。要求する金額がおよそ500円である事。この条件が重なると「ま、いっか…」と思わされてしまう確率が上がる。まあ、そう思わない人もいるんだろうが、10代後半から50代辺りの人間がこんな事を言ってきたら、俺でも普通に「交番行け」と言う。500円というのもイイとこで、抵抗値が跳ね上がる手前ギリギリの線ではなかろうか。それでいて1時間当たり2人がかかれば時給1000円である。多分あのばあさんは、もっと高い撃墜率を誇っていたと思う*1。さらにターゲットは、切符を買った直後の人間=電車に乗る気満々の人間、であってその後の行動を見咎められる可能性が低い。唯一、駅員はその切符を払い戻す際に不審に思うかもしれないが、そう思う以上の行動は起こしにくかろう。
とは言え、ここに書いている事は仮定に仮定、憶測に憶測を重ねただけなので、すべて俺の被害妄想の産物かも知れない。観測された事実は、(それ以前はあった事が無いのに)ここ半年以内に2回、切符を買う金をせびられたという事だけである。
可能性としては

  • 詐欺ではない場合
  • 詐欺である場合
    • ここ最近この手口が流行っている。
      • カジュアル犯罪仲間みたいなコミュニティでお手軽手口として人気。
      • 元締めみたいのがいる、ある程度組織だった犯罪。
    • 昔からの手口で、やってる人数も変わらない。
      • 偶然、遭遇する機会が偏っていた。
      • PASMO等の普及により、現金で切符を買う人間が減ったため、遭遇の確率が上がった。

くらい、かなあ…。どうなんだろ。

*1:というか、そう信じたい。